暴力で日本語学校を解雇されたベトナム人教師

ハノイの日本語学校で日本語を学ぶ学生（技能実習生）への暴力が発覚し解雇されたベトナム人日本語教師のお話です。

このベトナム人の男性教師とは、以前、わたしが勤めていたハノイにある技能実習生送り出し機関の日本語学校で知り合いました。

彼は日本留学の経験もあり日本語でのコミュニケーションもかなりできる教師でした。

日本語会話が上手な男性教師の彼が、授業中に学生に墓力をふるっているとは思ってもみませんでした。

暴力をふるわれた学生から学校管理者への相談で、ことの内容が明らかになり即時解雇となってしましました。暴力をふるわれたのは３０代の女性、既婚者で子どももいる。

暴力の内容と言うのが、酷いものです。

暴力をふるわれたのは女性（既婚者）で細い竹でふくらはぎを叩く。
竹はしなるので叩かれる方は痛いです。

この竹のムチで何日も何回も叩かれたそうです。学生は授業を受けるのが苦痛だったと思います。

内出血でアザになっている学生のふくらはぎの写真を見せられました。
酷い状況でした。
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この暴力教師が担当クラスでしでかしたことは、体罰ばかりではなかった。
１週間に何度かこのクラスへ会話授業に行くと、ときどき泣いている男子学生もいたので
言葉の暴力もあった思う。

どうして体罰や言葉の暴力をふるったと言うと、学生がなかなか日本語の語彙や文法を覚えないからです。

被害にあった女子学生は数か月も日本語を勉強しているのに挨拶ぐらいしかできなかった。
ベトナムでは数か月も勉強しているのに５０音を書けない読めない覚えることができない学生もときどきいるんです。

このような人たちがベトナムで働き先を見つけるのは難しい。
ベトナムで働き先がない人が日本で働こうとしているんです。


暴力教師が学生にしたことは、まだまだあった。
それは、罰金です。

覚えることができなかったら、宿題をわすれたら、テストの成績が悪かったら、授業態度が悪かったら、などなどいろんな罰金を学生に課し、彼がクビになるまでに罰金で徴収した金額は、約６００万ドン（約３万円）だったそうです。

この罰金は全て暴力教師のふところにはいりました。
６００万ドンはベトナムでは大金です。ある職業での１か月の給料ぐらいですから。

暴力日本語教師が解雇になった理由

・限度を超えた体罰

・言葉の暴力

・学生から罰金の徴収

以上です。


この暴力教師が解雇になったのは１年に２度あるボーナス支給日の前日だったが、ボーナス日には当然のごとく支払われることはなかった。

暴力教師の現在はと言うと、貿易関係の会社に就職し日本とベトナムを行き来しているそうです。給料は貿易会社の方が良い。

日本語教師の給料は安いんです。